恋愛モラトリアム~夢見る乙女のオフィスラブ~

 それに私が逆上して別れたんだっけ。

「お前さぁ、久々に会ったんだし、もっと良い顔できないわけ?」

 とっくに食べ終わっている大輔がタバコを吸い出した。

「あんたに再会したって嬉しくないし」

「チッ」

 ふーっと吹かれた煙が空へと昇っていく。

 ああ、良い天気。

 管理課の社員は私を入れて6人。

 私、大輔、松口課長、

 名も知らない非・イケメン社員が三人。

 現実は理想通りにはいかないか……。

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