恋愛モラトリアム~夢見る乙女のオフィスラブ~
私はまた、意地を張りたくなった。
「健吾の意見なんて、私には関係ないもん」
梨香と健吾は顔を合わせて、
首を傾けながら肩を上げた。
誰にもわかってもらえなくたっていい。
私は夢に向かって、
ただ自分の信じた道を進んでいってるだけなんだから。
拗ねた私をなだめようとしたのか、
梨香がふとこんなことを言い出した。
「そんなゆめに耳寄り情報」
「なに?」
「会社で一番イケメンが多いのは、営業部だよ」