恋愛モラトリアム~夢見る乙女のオフィスラブ~

 はぁ、とため息をつくと、

 大輔がポツリと言い出す。

「さっきはすまん」

「ホントよ。エロオヤジ」

「いや、マジでそんなつもりじゃなくて」

「はいはい」

 AVばっかり見てるくせに、

 信じられるかっつーの。

 私はポケットから再び名刺を取り出し、

 陣内係長のメールアドレスを眺める。

 病院が終わったら、

 メールしちゃおうかなぁ。

 電話より、まずはメールだよね。

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