恋愛モラトリアム~夢見る乙女のオフィスラブ~
「健吾のバーで待ってる」
という梨香からのメールをもらって、
定時に仕事を終え、そこへ向かった。
やっと見つけたイケメン上司の話をするつもりで、
湿布を貼った上にサポーターを履いた足を
ピョコピョコ動かしながら。
到着したのは、午後6時過ぎ頃だったと思う。
開店前だけど、私たちはいつもお構いなしだった。
だから今日もお構いなしで、
私はその扉を開けた。
すると、目の前には衝撃的な光景が。