恋の歌
私は呆れながら席に戻ろうとしたとき。






「んっ…。」






何その甘い声。






あぁ、無理無理無理。





でも気になって顔を見ようとしたとき、肩に手が乗った。






「っ!!」






ビクッと肩が上がる。







そっと振り返ると真顔のアイツがいた。







「人のに興味あんの?」


「っ!!!」





私は思わず倖田春樹の口を手で覆った。







私は聞かれていないかイチャついていたカップルがいた方を見た。







でも本棚があったおかげで気づかれていない。
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