恋の歌
校舎を出たとき。







「何で口利いてくんねぇの?」


「うるさい!」


「やっと出た言葉がそれかよ。」


「…。」







私は足早に歩を進めた。







足の長いアイツには普通の速度らしく全く距離が離れない。







私はピタッと止まり、アイツを見上げた。







「てか何でついてくんの?」


「それは「あぁ、私についてきてるんじゃなくて私がついて行ってるのね!」


「おい「わかった。私あっちから帰るからどうぞこの道を使ってください!」







私は家に続く道から右に曲がり走った。







この道は少し遠回りなんだけど、仕方ない。








またお姉ちゃんに会いに行くんだ。








お姉ちゃんに‥。
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