恋の歌
私は目を泳がせた。







「あの‥昨日‥ごめん。」







私はアイツの顔が見れなくてそっぽを向いたまま言った。







「俺を見ろよ。」






ドキッ。






私はゆっくりアイツを見た。







アイツは今までで一番優しい顔をしていた。






さらにドキッとする。






「ごめん‥。」


「いいよ。じゃあ今日は俺に付き合ってもらうから。」






ニッと上がった口角が妙に恐怖だけど、私が悪いし‥。






私はコクンと頷いた。
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