恋の歌
放課後



「よし行くか。」






鞄を持ったアイツが私を見て言った。






「どこに?」


「さぁ。どこでしょう。」







そう言ってアイツは歩き始めた。







私は慌ててアイツを追った。








私はアイツの少し後ろを歩く。







末廣先輩と歩くときは何も思わないけど、どうしてアイツとはこんなに距離をとっちゃうんだろ。








本当は隣を歩きたい。







最近の私欲まみれな気がする。








「おい。」

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