恋の歌
私は一人で教室に戻った。






教室に入るとみんなが私に注目した。







「吉川、倖田はどうした?」


「保健医の先生とキスしてます。」






私はおっさんの方は見ずに言った。





私は席にストンと座った。






一瞬固まっていたおっさんは咳払いをし、言った。





「吉川、冗談はよせ。」


「本人に聞いてください。ま、本当のことを言うとは思いませんけど。」






私は窓の外を見つめたまま言い放つ。






生徒は騒ぎ出し、おっさんがアタフタしている。







本当有り得ない。






ただの獣じゃない。






思い出すとイライラする。


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