恋の歌
「帰りたいなら帰ってもいいけど?」


「…。」





反応に困るじゃん。






イヤって言っても好きだって言ってるみたいだし、帰るって言っても私がイヤ。






「仕方ないから居てあげる。」


「フッ。何だそれ。」





そう言ってティーを飲むしぐさにドキッとする。






それから何を話していいのかわからなくて‥。






アイツも喋ろうとしないし。







妙に気まずい。






「なぁ。」






絶妙なタイミングで切り出すアイツ。






「何?」
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