恋の歌
街のネオンが色を染める中、アイツはクスッと笑った。





「久しぶりに喧嘩した。」


「え‥久しぶりって‥。」


「ストレス発散できた。」


「そういう問題!?」


「そういう問題だろ。」






そう言って切れた唇を押さえるアイツ。






いつの間にか私の涙は止まってて。







いつの間にか安心してる自分がいる。







私はアイツの横顔に見惚れていた。







「今度から一人で帰さねぇから。」


「っ///」






私は思わず目を逸らした。







一気に鼓動が加速する。
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