恋の歌
「私‥男嫌いなの。一人で入るから。」






私は誰の顔も見ずに言った。







「いや‥愛瑠‥春ちゃんと‥。」


「俺も一人で入る。」






春樹を見るとクスッと笑った。







「じゃ、メシできたら言って。風呂入ってくっから。」







そう言って1階へ降りて言った。







部屋にもお風呂がついている。







きっと春樹は部屋のお風呂に入るんだ。






「ちょっ春ちゃん待ってよ!」






お姉ちゃんはバタバタと春樹を追って行く。








奏多さんは春樹の後姿を見送った後、私を見た。








「ねぇ、愛瑠ちゃん。行こう。」
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