恋の歌
そう言って私の手を引く奏多さん。





「っちょっ!イヤです!」


「おい。」






末廣先輩が奏多さんを止めた。






「十夜。」


「お前マジで言ってんの?」


「マジだよ。」


「お前は俺と入れ。」


「はぁ?」






そう言って末廣先輩が奏多さんを連れて行く。






私は何度も瞬きをした。






ふと友菜を見ると泣いていた。






「友菜‥っ!」






声をかけると友菜は走って行ってしまった。
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