恋の歌
私は追いかけようとしたけど、思わず立ち止まった。






「愛瑠ちゃんは俺がもらうよ?」


「誰が渡すかよ。」


「お前ら付き合ってんの隠してんだろ?」


「…。」


「だったらチャンスじゃん。」






私はドアに耳を近づけた。







「お前マジうざ。」


「何とでも言えよ。」







私はそっとその場を後にした。







私は友菜を探した。






でもどこにもいない。







私は外に出た。
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