恋の歌
お姉ちゃんは友菜を見つけ、走って行く。





私もお姉ちゃんの後を追った。





「友菜!」


「っ‥。」


「友菜ちゃん‥。」






友菜の顔はボロボロだった。





「ほっといてよ‥。」


「ごめんね、友菜‥。私‥。」





私は奏多さんに前に会ったことがあること、奏多さんのお兄さんに襲われたこと、そして昼間の春樹とのやりとりのこと、全てを話した。






「じゃあ‥倖田くんはそのユミさんが好きだったってこと‥?」






私は泣きそうになりながら頷いた。






「そんな‥。」






お姉ちゃんも友菜も暗い顔をした。
< 296 / 332 >

この作品をシェア

pagetop