恋の歌
私は涙を拭って、今日もつまらない日本史のBGMを聞く。







ちっとも頭に入ってこない。







私の頭の中は、春樹でいっぱいだから‥。






今学期の期末も負けちゃいそうだよ‥。






そのときは、春樹のこと忘れられてるかな‥?






「吉川、答えろ。」


「愛瑠っ‥!」


「吉川!」


「っ!」


「お前の頭はまだ夏休みか?」







おっさんは私を呆れた顔で見る。







友菜はアチャーって顔でため息をつく。








周りは笑いの声で溢れていた。







今、私‥笑うこともできないの。
< 304 / 332 >

この作品をシェア

pagetop