恋の歌
お父さんとお母さんは私の前に座った。







私もソファに腰掛ける。







「愛瑠、相手は誰なんだ。」


「‥いない。」


「愛瑠、いないことないでしょ!相手がいないと子供なんてっ「お母さん、コーヒーを淹れてくれ。」








お母さんは小さくため息をついて立ち上がった。







「子供ってどういうこと?」






リビングのドアが開きお姉ちゃんが入ってくる。






「…。」


「もしかして春ちゃんの?」


「誰なんだそれは。」







ハッとお姉ちゃんは目を逸らした。








「お姉ちゃんも座りなさい。」
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