恋の歌
私の部屋に入りベッドに座らせられた。






「愛瑠‥春ちゃんとは‥。」






私は首を振った。







「どうにかしなくちゃ。」


「いい。」


「愛瑠!それじゃ子供を殺すの!?」


「っ…。」







子供を‥殺す‥。






「愛瑠、無理だって思うかもしれないけど、私すぐにバイト見つけてあんたを養うから。ね?」




お姉ちゃんの優しさに泣きそうになる。







「お姉ちゃんっ‥春樹やみんなには言わないでっ‥うっ‥。」


「愛瑠‥。」


「誰にも言わないで‥。」


「…わかった。言わない。だから約束して。子供は殺さないって。いいね?」







私はコクンと頷いた。






お姉ちゃんはそっと私を抱きしめてくれた。
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