恋の歌
「愛瑠!!!」







幻聴まで聞こえ始めた私はおかしくなったのかもしれない。







「吉川さん大きく深呼吸しましょうか。」


「っ…はぁっ‥はぁっ‥!」


「大丈夫ですよ。大きく息を吸って~、吐いてぇ~。」








それからの記憶がない。







気付いたらベッドの上で。







お姉ちゃんとお母さんがいた。







「おめでとう。女の子だって。」






お姉ちゃんは優しく微笑んで言った。






お母さんは涙ぐんでいる。





「よかった‥。」





今は疲労感が半端ない。
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