恋の歌
「じゃあ、好きになれよ。」


「‥え?」






転校生は黒板に歌詞を書いていく。








私はその字をただじっと見つめていた。








悲しくなる歌詞を。








「この曲、好きになれよ。」







転校生は私を真っ直ぐ見つめた。







時間が止まったかのように、ただ見つめ合っていた。
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