恋の歌
友菜はにっこり笑顔で出て行った。







それと入れ替わりに転校生が入ってくる。








私は目を泳がせてしまう。









お礼言うべきだけど‥だけど‥。







「ピアノの弦、心当たりあんの?」


「‥え?」


「切られてたんだろ?」







私は転校生の顔をマジマジと見て固まった。







「何?キス求めてんの?」


「っ‥ちがっ!「で、心当たりは?」


「…。」






やっぱり礼なんて言わないんだから。
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