恋の歌
「なぁ。」


「何よ。」






私は目を合わせずに答えた。







「あの曲に2番もあるんだ。」


「‥それがどうしたのよ。」


「聞きたい?」


「ぜ‥全然。」


「ふ~ん。」








転校生は何か考えているようだ。






私は席を立ち、出て行こうとした。







でも転校生に腕を掴まれた。






「なぁ。」


「今度はなにっ…!!!!」







私が振り返った瞬間、転校生は私の唇を自分のそれで塞いだ。

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