恋の歌
私はふと足を止めた。








ショウウィンドウにあるものに釘付けになる。








私は街ということを忘れ、泣いた。








それはグランドピアノ。








二人で歌った曲が頭の中で流れ出す。








私は涙を自分で拭い、ゆっくり歩き出した。













そのとき、腕をグイッと引っ張られた。















「っ‥。」
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