恋の歌
振り返ると転校生が息を切らせ立っていた。







「送る。」






私の腕を引いて歩き出す転校生。







「っ‥離してよ!」






私は思いっきり振り払った。







「…。」


「…。」







違う‥私はお礼が言いたかったのに‥。








目を合わせられなくて、私は一人で歩き出した。







「待てって。」







すかさず腕を掴まれた。







「お前何で泣いてるか理由を言え。」
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