恋の歌
本当は保健医とのこと言いたいとこだけど、私が好きって言ってるみたいでイヤだった。









「来たかったから来た。」


「え?」







思わず転校生を見つめてしまう。








転校生は真っ直ぐ私を見つめた。









「で。何で泣いてた?」


「…。」






私は俯き目を泳がせた。







言えるわけないじゃん。







「わかった。もう聞かねぇよ。」







そう言って頭をポンポンとした。








たまに見せるこの優しさは何?







キュンとしちゃうじゃない。
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