恋の歌
「サンキュ。お前んちにあったんだ。」


「‥うん。」







学生証を受け取るとすぐに立ち上がり、教室を出て行った。








「…。」








渡すだけなのにドキドキしてならない。







本当は写真のこと聞きたいけど、聞けない。







私が聞く筋合いはない。







でも気になる。








どうして私とお姉ちゃんの写真が挟んであるのか。








「おい。」







いきなり頭上から落ちてきた声にビクッとする。



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