ストレートラブ





ミスメガネは黙る。なぜならば、昨日の屋上の鍵当番はメガネだったからであ~る!(把握済み)



「そ、そうね。それは悪かったわ」



うわ!ミ、ミスメガネが謝った!?予想外のアクションが起きて1人あたふたする。が、



「で・も!朝屋上に立ち入るのは良くないわ。滝沢さん、今日の放課後用事なんてありませんよね?」



『他には話さないから用事なんて作るな』的笑顔を向けられ、つい『イェス』の微笑みを返してしまった。



「助けてよ、夏生ぃ!」



「アンタが悪いんでしょ。昼以外は屋上へ立ち入り禁止なんだから」



嘆きながら教室に帰ってきたあたしに、夏生は知らん顔して言う。



「マイタイムが奪われた~!」



「自業自得。山下くんもさぞ呆れただろうね」



「今頃大喜びしてるでしょ?なんせ、屋上から挨拶!だよ?あたしなら嬉しいんだけどな~」



「山下くんも同じとは限らないから」



「最近以心伝心してるのに~」



「…………どこが」





< 127 / 332 >

この作品をシェア

pagetop