ストレートラブ
キーンコーンカーンコーン♪
タイミングが悪いチャイムが鳴り響いた。山下くんと里津くんはダッシュで教室へ向かった。
「どう?あんたのショック度は」
「はい、タダイマの結果、1000%を越えているところでアリマス」
「まだまだ上昇傾向が見られそうね」
また後で、と自分の席へ向かった夏生。あたしはダメージを受けた体を保ちながら席についた。
「山下ぐ〜ん…」
机に顔を打ち付けて山下くんの名前を連呼する。
名前はともかく…顔まで認識されてなかったなんてぇ。ショックだよぉ。
筆箱に貼っている(もちろん隠し撮りをしたモノである)山下くんの写真を見つめた。
やっぱり好きな人には、顔も名前も覚えていてほしいよ。
「よしっ!」