ストレートラブ





「ミスメガネ……」



あなたにもこんな素敵な一面があったのね。あたしは見直しました!



「は?ミスメガネ?」



「いや!その……リスペクトって言ったんです!先生をリスペクトします~って♪」



「今更ね」



それから山下くんは隣の部屋にいると聞き、あたしの足はすぐに山下くんの元へ。



「山下く~ん!ありがとうねっ」



「別に」



「あたしと一緒に雑用がしたかったなんてね♪やっぱり態度だけじゃ相手の気持ちは分からないね♪」



「……話飛びすぎ」



「山下くんももう終わりでしょ?てことは……」



「嫌」



「まだ何も言ってないじゃな~い!」



「どうせ一緒に帰ろう、だろ」



「う……。でもあたしの考えてることがわかったなんて、以心伝心!もしかして、山下くんこそ一緒に帰りたいんじゃな~い?」



「それはない」





< 142 / 332 >

この作品をシェア

pagetop