ストレートラブ
んも~つれないなぁ!そんな山下くんだから追いかけたくなっちゃうんだけどね☆
「山下くん!また明日ねっ!」
「明日学校休み」
「てことは、デートが出来ちゃうね!?どこに行く~?」
「行かねぇ」
そう言って、里津くん家へ足を進める山下くん。ふんだっ!またデートに誘うもんね~だ!
「マイダーリン、バイバ~イっ!」
「その呼び名やめろ」
そのまま山下くんが家に入るまで見送る。それがあたしの中のマニュアルだったんだけど、想定外の事態が起きてしまった。な、なんと山下くんあたしに、
「…………気をつけて帰れよ」
そう言ってくれた。ビックリし過ぎてあんぐりしてしまった。気がついたら山下くんはもういなくて、1人立ち尽くしていたあたし。
「やばい……今日は寝れそうにないっ」
スキップをして鼻歌を歌いながら、家路へ向かう。こんなに素敵なことはないよ!そしてあたしは、嬉しさを隠しきれずに空へ叫んだんだ。
「山下く~ん!大好き~っ!」