ストレートラブ





先生から出された自習プリントを見つめる。だけど、解く気はさらさらなし。



「ほら、プリントするよ」



でも、最終的には鬼夏生から言われて解くハメになるのです。



「山下くんに関する問題ならいいのに~」



「そんな問題出す人いないから」



「ここにいるじゃん!」



「はいはい、例外がいたわね」



そう言って、自習プリントの問題を解いていく夏生。クラスメートではちらほら問題を解いている人はいるけど、ほとんどおしゃべりに夢中だ。



「山下くんと同じクラスだったらなぁ~絶対居眠りなんかしないで、山下くんに集中するんだけどなぁ~」



「それ、ある逆効果だから」



「なんでもやる気が起きそうなのになぁ~」



本当にそう思う。



山下くんと同じクラスだったら、あたしきっと今と別人になるよ!





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