ストレートラブ





「とりあえず、ココで待ってて」



「え?玄関だよっ?」



「急に誰かさんが来ることになったから、部屋を片付けてないの」



あれ?それってあたしを部屋に上げてくれるのかな?やっぱり夏生もあたしと遊びたいんじゃ…



「だ・け・ど、くれぐれも変な勘違いはしないように」



はい、完璧に心を読まれていました。あたしが渋々頷くと、夏生は階段へ姿を消した。



「それにしても綺麗なオウチ♪」



高校入学当初から夏生とは友達だけど、夏生の家に来たのは初めてだなぁ。



あたしは主婦目線でぐるっと見渡した。汚れが見えないってことは毎日掃除を欠かさないのかな?



「はう〜、早く山下きゅんの姿を見たぁい♪」



しかし、すぐにラブモードに切り替わるア・タ・シ。





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