ストレートラブ
「よし!補正完了♪」
「はいはいよかったね。麦茶でも飲みな」
夏生、あたし山下くんのことが好きだけど、ちゃんと夏生のことも好きだからね。
「戦闘体制に入る!夏生!あたしは山下くんの元へ結婚を申し込みに行く!」
「早いから。とりあえず顔見るだ……」
「行ってきま~す!」
夏生の返事を最後まで聞かずに部屋のドアを開けた。
「……っと」
するとそこには、お菓子の入った皿を抱えた山下くんが立っていたのだ!
「キャ~!山下くん!!!何!ここで待ち伏せ?あたしを?キャ~やだ嬉しい~♪」
「は?」
「んもう、とぼけちゃって!夏生!山下くんが会いに来てくれたよ~♪」
「山下くんごめんね。この子が勘違いしてんの気づいてるから」
「は、はぁ……」
どうしよどうしよ!鼻血出ちゃいそ~!