ストレートラブ





「でも、どうしたの?夏生の部屋に来るなんて、あたしがいるから会いに来たんじゃないの?」



「沙良、ちょっと黙って。で、山下くんどうしたの?」



夏生にストップをかけられ、渋々口を閉じる。でも目は山下くんに釘付けね♪



「あ、このお菓子持って行けって、里津が」



「あ、そうだったの」



あぁ!山下くんからお菓子を受け取る夏生が羨ましいであります!



「よかったね、沙良。里津はアンタの味方みたいね」



「へ?里津くんが?」



「じゃなきゃ、山下くんにこのお菓子頼まないでしょ」



それってつまり、里津くんがあたしに山下くんを会わせようとして頼んだこと!?



「り、里津くん神!!」



「山下くんどうもありがと。このバカはあたしが捕獲しとくわ」



コクッと頷いた山下くんはスタスタと里津くんの部屋へ向かった。



「あ~!もうちょっと話したかったのに、なんで追い返しちゃうのよ~!」



「早く行きたそうだったし。ほら、このお菓子美味しそうよ」



今はお菓子よりも山下くんなのに~!





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