ストレートラブ





「姉ちゃんが掃除かぁ。よっぽど沙良さんが来たことが嬉しいんスよ!」



話ながらふむふむ頷く里津くん。きゃおっ、夏生ったら嬉しいって素直になってよね!



「……里津、ふざけたこと言わないで」



そこへお姉サマ・夏生の登場。この様子は今の会話を聞いていたに違いない。



「てゆうか山下くん、里津の部屋に居なかったけど?」



「あぁ。アイツは今、水を…」



「そうなの!さっきあたし、山下くんと会話したの〜!」



夏生と里津くんに報告。会話といっても、ほぼあたしの一方的な会話だったけどね。



「顔は覚えてもらったんだぁ♪」



「沙良さん、やりましたね!」



「うんっ。でも、まだまだ押しが甘いの。自己紹介して名前も覚えてもらわなくちゃっ!」





< 19 / 332 >

この作品をシェア

pagetop