ストレートラブ





そう言った夏生を見て、部屋の入り口に置いてあるクマちゃんを抱きしめた。



「クマちゃんはわかるよね?あたしのオトメゴコロ!」



「妄想心の間違いじゃない?それに、クマをつぶすな」



「つぶしてないっ。ただ、同じオトメゴコロを共感していたのよ〜♪」



すりすりと肌を当てる。ん〜、気持ちいい。山下くんの腕の中もこんな感じなのかな?



甘い香りを出して、温かく優しく包み込んでくれて、



『沙良……』



ってあたしの名前を呼んでくれるの。うん、もう最高だねっ!夕食はいらないよ!



「ちょっと…アンタ鼻息荒いよ」



「これからの未来予想図に意気込んでるだけだもんっ!」



それからも山下くんとの2ショットを浮かべながら、夏生の部屋を満喫していた。





< 23 / 332 >

この作品をシェア

pagetop