ストレートラブ
そう言った夏生を見て、部屋の入り口に置いてあるクマちゃんを抱きしめた。
「クマちゃんはわかるよね?あたしのオトメゴコロ!」
「妄想心の間違いじゃない?それに、クマをつぶすな」
「つぶしてないっ。ただ、同じオトメゴコロを共感していたのよ〜♪」
すりすりと肌を当てる。ん〜、気持ちいい。山下くんの腕の中もこんな感じなのかな?
甘い香りを出して、温かく優しく包み込んでくれて、
『沙良……』
ってあたしの名前を呼んでくれるの。うん、もう最高だねっ!夕食はいらないよ!
「ちょっと…アンタ鼻息荒いよ」
「これからの未来予想図に意気込んでるだけだもんっ!」
それからも山下くんとの2ショットを浮かべながら、夏生の部屋を満喫していた。