ストレートラブ





「てことで、山下くんよろしくね!」



「……あぁ」



そして委員会。みんなに各係を伝えて、あたしは山下くんの隣の席の座をゲット!今日からは、係同士で隣に座ることになったのだ。(あたしの案で、もちろんうっちー先輩の許可を得たの☆)



もうドキドキして仕方がない!ミスメガネがあたしを見張るようにして見てるけど、そんな山下くんを食べるようなことはしないのに!もう。



「じゃあ、各クラスごとに出し物を発表してもらう。席は同じクラス同士じゃないけど……まぁいいよな」



うっちー先輩が少し顔を赤くして、隣に座る若池先輩を見ながらそう言った。うっちー先輩があたしの案をのんだのもこれが理由なのだ。微笑ましいったらありゃしない。



「山下くん、一緒にプリント見よう!」



「自分用持ってるから」



「うっ……」



うっちー先輩、プリントは2人で見るようにするとかしてくださいよ~!なんて、心で訴えてみた。



それから、各クラスごとの模擬店と舞台発表の出し物の意見を出し合うことになった。ちなみにうちの高校は2日間、文化祭があるのだ。去年のあたしは、模擬店でポテト売りを頑張った記憶しかない!



「山下くん、文化祭一緒に回ろうよっ」



「友達と回る」



はい、ザックリ斬られました。





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