ストレートラブ
「で?」
「え!?で、じゃないよ!女のコに囲まれてたんだよっ?」
「別によくある話じゃない。それに里津情報だと、山下くんは中学の時も一部女子から人気があったみたい。もちろん、今と同じく無口だったみたいだけど」
「あぁ〜あたしの山下くんがぁ」
なだれ込むように机に顔をぶつけた。山下くん、中学の時も人気だったんだね。
あたしの知らない山下くんを知り尽くしているなんて、羨ましすぎる!
「夏生ぃ、無口で無愛想な人ってモテるのかな?」
「さぁ。でも山下くんはモテそうよね。顔も案外悪くないし」
「ちょ…ちょっと夏生!あたしの山下くんを狙わないでね!?」
「何バカなこと言ってんのよ。あたし、年下は対象外だから」