ストレートラブ
「いらっしゃいませ~!」
ニッコリとした笑顔で、たこカフェに来てくれた2人組の女の子を出迎えるあたし。
「オススメたこ焼きを2つ、お願いします」
「はい、かしこまりました!と、ここで!たこ焼きが出来上がるまで、少々お時間がかかります。そこで、あたし達と写真を撮るサービスもあるんですけど……」
「本当ですか?楽しそう」
「せっかくだし撮ろうよ」
女の子達から自然と笑顔が溢れる。あたしはいそいそと写真を撮る準備をする。カメラマン役は、佐々木くんだ。
「滝沢!猫耳その子達に付けたれー」
佐々木くん、顔がニヤけて変態オヤジみたいになってるよ。でも、女の子達は嬉しそうに猫耳付けてるし、まぁいいっか。
「撮るぞー!はい笑って!」
あたしと夏生で女の子達を両端ではさみ、カメラに向かってピースサインをした。それからデータを読み込む係がパソコンを開き、写真を仕上げていく。
「では、後ほど写真はお渡ししますので、たこ焼きができるまでしばらくお待ちください!」
猫耳ありがとうございます、と笑顔で返した2人組はイスに座った。