ストレートラブ





ため息をつきながら職員室の壁にもたれた。ったく、何の雑用をさせてくれる気?



あたしはただ勉強よりも恋に、自分の気持ちを全力投球してるだけなのに。



「だ…大丈夫かな?」



「大丈夫よ!ココなら絶対に気づくって」



「でも……山下くんだよ?」



「あの男もこれには気づくよ!」



職員室の近くの廊下付近に靴箱があり、そこでコソコソする女子生徒2名が見える。



そう、あたしもあんな風にピュアで純情な気持ちがあるんだよね〜ってえ!?



ちちちちょい待ちぃ!!今、何て言った!?あのコ達の口から『山下くん』って単語が聞こえたような?



「はぁ…山下くんに告白だなんて緊張する…」



な、何とおっしゃった、そこの少女A!!





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