ストレートラブ
あの挨拶があったから、あたしは本当の勇気を出すことが出来たんだ。
「辞退する勇気もいるけど、告白する勇気も必要だろ?」
「はい!その通りです!」
「てことで、お前はこのゴミ出しに行け」
そう言って手渡されたゴミ袋3つ。
「こ、こんなに!?」
「サボってるから罰だ。ほら、お前らもちゃんと持ち場に行けよ?」
沙良や里津くんにもそう言ったうっちー先輩。
「ちょっ、うっちー先輩!こんなの1人で持てない……」
「誰もお前1人で持てって言ってねーだろうが。助けてもらえよ、誰かさんに」
うっちー先輩の言葉を聞き終わらないうちに、あたしはとある人物を見た。
「山下くん!」
「俺トイレ掃除行かねーと」
─────☆
「うふふっ、愛の時間だね、山下くん♪」
「へーそうなんだ」
結局、トイレ掃除は里津くんがしてくれることになり、あたしはゴミを山下くん持っていくことになった。ちゃっかり、2袋持ってくれてるの♪
「明日からどんな顔して学校に来ようかな!?」
「明日振り替え休日だから学校休み」
「そ、そんな!?」