ストレートラブ





頭の中は、危険警報が鳴り響いていた。頭の住民は避難体制に入っている。



そこへ、丁度タイミング良くあたしの前に先生が現れた。



「よし、じゃあ滝ざ…」



「ごめん、先生!今あたし、かなりきんきゅー事態なの!だから今日は勘弁してっ。また明日来るからっ!」



「ちょっと待…」



「さよ〜ならっ!」



明日先生に呼び出される確率は、100%。だけど、今が緊急事態っていうのも100%。



そしてあたしは職員室を後にして靴箱へ来たが、さっきのコ達の姿はなかった。



「告白だなんて〜っ」



あたしはブツブツ呟きながら、とりあえず山下くんの靴箱を探す。ここにいたってことは、呼び出すための手紙か、ラブレターを入れているはず。



んもぅ!絶対に山下くんは譲らないんだからっ!





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