ストレートラブ





「てか、前から思ってたんだけどさ」



「ん?」



「山下くん、アンタの名前知ってんの?」



・・・NO───────!!



あたしバカじゃん。いつも山下くんの名前は呼び続けてるけど、自分の自己紹介は一回もしたことが…NA・I。



「ははは。そりゃ、何も反応がないはずだよ」



「……だけどさ、普通は名前聞くよね??」




「理由は楽勝。アンタにキョーミがないの」



ガーン。あぁ…お母さん…あなたの娘は毎日、山下くんに尽くしてきたけど…無駄な努力をしていたみたい。



ごめんね…お母さぁん!!





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