ストレートラブ
「で、でも!もしかしたら、学校生活に慣れるのに精一杯なだけかもっ」
「無理矢理ポジティブシンキングに持っていくの止めてよ」
「だってぇ…」
山下くんと出会ってから1ヶ月経った。顔くらいは覚えてるかもしれないけど、やっぱり名前も覚えてもらいたいっ。
「ふぅ…仕方ないわね。可哀想なアンタにプレゼントをあげる」
「なぁにぃ?山下くんがプレゼントなら、あたし泣いて踊りまくるよっ」
「それ、一生見たくないから。あたしの弟情報だけどね、山下くん文化委員に入るんだって」
「ぶ、ぶぶぶぶ文化委員!?」
一瞬にしてあたしの目の前に、美しすぎるバラが咲き誇った。
「ふっふっふ…夏生、あたしが文化委員って知ってるよね?」
「知ってても得はないけどね」
「やったぁっ!山下くんとお近づきになれるチャーンスだっ!!」