ストレートラブ
「ち…中3だなんてな~んてお·子·ちゃ·ま!大人の世界を知らないのに偉そうなこと言って!」
「あ…アンタに言われたくない!いい年して、嫌がるヒロちゃんを誘惑するなんて許せない!」
熱い火花があたし達の間に生まれる。絶対に止めやしないんだからぁ!!
「……はい、ストップ」
だけど、愛しの山下くんに言われたらおしまい。あたしはすぐに大人しくなった。
「2人ともうるさい」
「だってヒロちゃん、このオバサンが…!」
「オバサンじゃないわよっ!」
「静かに」
再びシーンとなるあたし達。でもあたしの目は中3のガキを捉えたまま。
「横沢は早く家に帰りな。アンタも早く…」
「ちょっと待って!なんであたしだけアンタなの!?」