ストレートラブ
そして、夏生に怒られながらも無事に実験を終えることはできた。
「つ、疲れた…」
「あたしも〜。そもそも科学って好きじゃ…」
「あのね、あたしはあんたの面倒を見るのに疲れたのよ」
じろっとあたしを見た夏生。うぅっ…そんな目で見ないでよぉ!
「ったく山下くん山下くん、あんたは一体、山下くんが何人いたら静かになるわけ?」
「キャーっ!夏生ぃ、山下くんがたくさんいたらコーフンが収まらないじゃん!」
「ごめん、あたしの質問が間違いみたいだったみたい」
夏生はうぅ…っと頭を抱えて教室へ向かった。あたしの頭にはクエスチョンマークが多数浮かんだ。
「姉ちゃん」
すると、1人の男のコが夏生を見て呼び止めた。