ぼやっと君としゃきっとちゃん
『…部室。鍵開けなくちゃいけないから急いでる。』
『俺はどうなるの?』
どうなるって…
『部活に入りたいんだったら、先生に頼んで案内してもらうといい。それくらいなら先生もしてくれるからさ』
『部活はめんどくさいから…』
イラッ
『だったら今日は大人しく帰れ!』
『杏里はまだ学校にいるんでしょ?』
だからどうした。
『部活だから』
そう言って去ろうとするが
ギュッ
日向は私の手を離さない。
『…お前は私にどうしろと言うんだ』
『………待ってる。』
『は?』
『ここで、待ってる。』