ぼやっと君としゃきっとちゃん





なんでいきなりそんなことをいいだすんだ、こいつは。








田舎から来たヤツは
時間を無駄にしてまで
人を待つのが好きなのか。









『いやいやいや…!!なんのために?ていうか引っ越してきたばっかなんだから家の片付けとかは?』









『めんどくさいから、必要なときに必要なものをダンボールからだすようにしている。』








『お前はなぁ……』







こいつはいったい何を目的に生きているんだ。









『というわけで待ってる。』








日向はじっと私の目を見つめる。







『杏里がいないと帰れない…』








『なっ………!』







いったいなんなんだこいつは!!







まだ会って数時間しか経ってないのにあんなこと言うなんてありえない……!









私の混乱はピークに達し、
無理矢理 日向の手を振り払い部室へと逃げた。






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