ぼやっと君としゃきっとちゃん
『…ホントに待ってたのか。』
気持ち良さそうに眠る日向。
ゆっくりその頬に触れてみる。
『ん……?』
日向がぱちっと目を覚ます。
『…なんだ、以外に敏感なんだな。』
『杏里…いつ来たの…?』
『たった今。起こして悪かったな。』
私はなぜか自然と微笑んでしまった。
寝起きの日向を見ていると
なぜか心が和んだ。
『杏里…笑ってる?』
『別に。ほら、帰るよ。』
私は先だって歩きだす。
その後ろに日向も急いでついて来た。
なんか…弟ができたみたいだ。