ぼやっと君としゃきっとちゃん
『肉まんのためだけに、そんな顔するんじゃない!!』
『そんな顔って…?』
『だからその、捨てられた子犬のような…!そんな顔されると、その…放っておけなくなる…!!』
私は何を言ってるんだ。
ていうか、これは
言っていいこと?
放っておけないって…
まるで私が
日向と一緒にいたがってるみたいな…
『ふーん』
日向の表情が
少し変わった気がした。
『なっ…なんだ…?あ、今の言葉には、そこまで深い意味は…!?』
ないから。
そう言おうとしたとき
なぜか日向の顔が
私のすぐ目の前にあった。
鼻と鼻がぶつかってしまうくらい。